2018/3/8 “市場”で多彩な被爆継承報告!

〇 “市場”で多彩な被爆継承報告~ぴーすマルシェ~
   (2018・3・7-11:長崎市立図書館ホール)

ナガサキピースミュージアムと交流・連携を深めている平和市民団体「ピースバトン・ナガサキ」代表の調(しらべ)仁美さんらが企画した『ピースバトンフェスタ2018・ぴーすマルシェ』が2018年3月7日から長崎市興善町「長崎市立図書館多目的ホール」で始まり話題を集めています。
「マルシェ」はフランス語「marche」で「市場」のことで、多くの人たちが自由に集まり出入りできる場所としてネーミングされ、今回は、長崎原爆の継承に取り組んでいる被爆2世・3世を中心に核兵器廃絶・世界平和を希求し活動する若者たちが一堂に会しました。長崎市・長崎市立図書館が共催、長崎原爆資料館や長崎大学も後援・支援しています。


「ピースマルシェ」(長崎市立図書館多目的ホール)

会場入り口には、2018年1月26日アメリカの科学雑誌が発表した“世界終末時計”の「残り2分!? ってどういうこと」の看板が立てられ目を引きます。中に入ると長崎原爆の大画面を中心に参加団体の趣向を凝らしたパネルや写真がずらりと並び、平和を願う若者たちの熱い想いが溢れています。

 
 

*参加しているのは以下の6団体です。<順不同>
① ピースバトン・ナガサキ(2007年4月1日設立)・・・平和学習「出前講座」開催
② 被爆体験を語り継ぐ“永遠(とわ)の会”(2014年4月1日活動開始)
・・・国立長崎原爆死没者追悼祈念館の被爆体験記朗読ボランティアで、「被爆体験記朗読」開催
③ 長崎原爆資料館“語り継ぐ被爆体験推進事業”(2014年4月1日事業開始)
・・・被爆体験を継承した次世代の証言者(家族・交流証言者)が紙芝居・映像で活動。
④ 被爆三世これからの私たちはproject(2016年6月設立)・・・写真・紙芝居などで被爆証言継承活動
⑤ ピースコミュニケート(2015年9月設立)・・・様々な視点で平和を考える機会を提供
⑥ Peace Caravan隊(2017年10月1日設立)
・・・長崎県内の大学に通う大学生で構成。平和教育の出前講座を各地で開催。

 
今回の展示パネルでは、2017年7月7日、国連で採択された「核兵器禁止条約」がひと際目を引いていました。
この条約を推進した国際NGO「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」が2017年ノーベル平和賞を受賞したこともあって各方面に注目されており、パネルは核兵器の現況や各国の捉え方、条約採択の経過も含め丁寧に分かりやすく製作されています。
*「核兵器をめぐる3つの立場」では、核保有国・9か国、核の傘の国・日本など約40か国、核放棄の国(核兵器に一切頼らない国)・オーストリアなど約120か国を紹介しています。
*「核兵器禁止条約」については、その内容を簡明に
①核兵器の使用や威嚇を始め、開発・実験・生産・製造、あるいは獲得・保有・貯蔵を禁止する。
②核兵器の使用や実験により、悪影響を受けた人々(ヒバクシャ)に向けて、医療ケアやリハビリを始め、心理的な支援を施す。
③核兵器の使用や実験により、汚染された地域がある場合、環境改善に向けた措置を行う。
・・・など紹介しています。

『ピースバトンフェスタ2018 “ぴーすマルシェ”』は、3月11日(日)午後5時まで、長崎市興善町1-1、長崎市立図書館多目的ホールで開かれています。入場無料です。お問い合わせは、095-829-4946、又は090-2087-7601へお願いします。

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